【能楽】世界最古にして最長のミュージカル!入門編に行ってきました

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こんにちは、里子です♪

里子
里子

先日、家族4人でお能鑑賞に行ってきました。

昨年7月は人生初めての文楽へ行き、
今回は人生初めてのお能。
どちらもポンちゃんが小学校でもらったチラシで知りました。

お能のテーマは、
【こどもとたのしむ“お能”の世界】


内容は、
お能についての解説と「舎利」という演目の上演でした。

 

お能と歌舞伎の違いさえわかっていない私でしたが、
お能はとてもリズミカルなので、

里子
里子

観ていてワクワクしました!
ノリが良くて、大好きになりました!

今回知ったことやお能を観る際の注意点をまとめておきます♪

 

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開催場所

開催場所は、大阪の谷町六丁目にある大槻能楽堂です。

 

劇場内は段差のある座席になっていて、どこに座っても観やすそうでした。

 

お能とは?

お能とは、
約650年前の室町時代に始まった
日本を代表する舞台芸術。
歌や楽器に合わせて踊ります。

途絶えることなく続いているので、

里子
里子

世界最古にして最長のミュージカルです!

ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
お能の話の多くは、神話や歴史的な話を題材としており、
人間だけではなく鬼神や亡霊などもでてきます。

特徴的なのは、能面という仮面をつけて演じられること。

 

お能は次の3つで構成されています。

  • 能面をつけて舞台で演じる「能楽師」
    ⇒能の主役を「シテ」、その相手役を「ワキ」、
    シテの助演役を「ツレ」、
    進行役や助演役を「アイ」と呼ぶ
  • 楽器を演奏する「囃子(はやし)」
    ⇒笛、小鼓、大鼓、太鼓の4人
  • 謡(うた)いを合唱する「地謡(じうたい)」
    ⇒コーラス隊で謡で進行を伝える。
    構成は4~8人

 

お能の役割は分業制で、例えば楽器の人はずっと同じ楽器を演奏するそうです。

 

里子
里子

おひなさまの歌で
♪~5人囃子の笛太鼓~♪
の囃子とは、
能の囃子と地謡を指しているそうです!

 

能面

能楽師がつける能面。
面の種類は250個ほどあります。
この日は能面の「小面」と「般若」の説明を聞きました。

小面(こおもて)


(参考写真:AC)

小面は一般的に「能面のような顔」と例えられるときの面です。

小面は、昔の日本における、
13歳前後の結婚適齢期を迎えた花盛りの女性の顔を表しています。

小面の表情は喜怒哀楽の一歩手前のような表情で、
演者の動きによって観客が感情を読み取ります。
観ている人のイマジネーションが必要になってきます。

般若(はんにゃ)


(参考写真:AC)

こちらは般若。
これもよく見るお面ですよね。
般若は喜怒哀楽すべての感情を含む表情をしており、
悟りの一歩手前の顔だそうです。

般若の性別を知っていますか?
じつは般若は女性なんだそう。
(ちなみに和装の結婚式で頭につける角隠しも女性だけ。女性=鬼!笑)

 

小面も般若も解説を聞くと、そう見えてくるから不思議♪

 

舞台の特徴

檜でできた舞台の解説もしてもらえました!

松の木

舞台には必ず松の木が描かれているそうです。
この松が描かれた板を「鏡板」と言います。

諸説ありますが、
松は一年中枯れることなく緑のままなので神仏が宿るとされていて、
神事の際には松の木の前で能が行われていました。

しかし松の前で踊ると観客に踊りが見えないので、
松を後方に描くようになったそうです。

舞台の四隅には柱があります。

観客席からはこの柱が非常に邪魔。
「柱のせいで観えない。」と思う瞬間もありました。

だけどこの柱は舞台で踊る能楽師にとっては
無くてはならないものだそう!

能面の目の部分にはとても小さな穴が開けられているだけで、
ほとんど視界がなく足元がほぼ見えない状態で踊らなければなりません。

踊っていて舞台から落ちたら大変だから、
舞台の端を把握するために柱が設けられているんだそうです。

甕(かめ)

(参考写真:AC)

この公演ではオープニング挨拶の前に、いきなり短いお能から始まりました。
とにかく驚いたのは、舞台で能楽師が飛び跳ねた時の音の大きさ!

実はこの大きな音は、舞台に工夫がされているからこそ出るものなんです。

なんと効果的に音を伝えるために、舞台下に甕(かめ)が置かれているんです。
それも色々な方向に向けて置くことで効果的に客席に音が伝わるようになっています。

里子
里子

昔の人の知恵ってすごいですね~!

 

実際に観た感想


観劇後には、写真撮影会がありました!

 

すごく楽しかったです♪

里子
里子

なんといってもノリがいい!

能の楽器演奏をするお囃子は、
笛、小鼓、大鼓、太鼓の4名で構成されていて、
そのうち打楽器が3人。
だからこそリズミカルでテンポがいいんです。

大きな掛け声もたくさんあるので、観ていてドキドキワクワクしてきます!
(ただし、乳児には音が大きいので向かないです)

そして能楽師の衣装がとてもきらびやかで、観ているだけで胸が躍りました。
体格も大きくて、舞台から少し離れた席でしたが迫力がありました。
髪の色も赤と白でド派手!

お話は事前にチラシで読んでいたので理解できました。
(事前に知らなかったら理解できなかったと思います)

 

初めてのお能の印象は、

里子
里子

華やか&ド派手&音楽がリズミカルで大迫力!

また観に行きたいなって思いました!

 

感激した話

この日は、お能についての解説の後に質問も受け付けてもらえて、質問の1つに
「どうして能をしようと思ったんですか?」というものがありました。
まさに私も聞きたかったこと!

この回答が非常に興味深かったんです!

お囃子の4名は、全員世襲とのこと。
(4代目が2名、2代目が2名)

だけど司会役で話されていた能楽師の方は、
ご両親がどちらも会社員で能楽とは無関係のお家の生まれ。

たまたま小さいころにお能を観て、
「自分もしてみたい」と思ったのがきっかけで、
お能の世界に入ったそうです。

「今日この会場でお能を観て、『自分もやってみたい』と思ったら
将来お能ができますよ。」と話されていました。

この話になんだかすごくジーンとして、
ますますお能が好きになりました。

伝統芸能って、とても格式高くて
自分には無縁の世界だと思いがちだけど、
好きを貫けばその道に進めるんだーって
感激しました!

好きを貫いて、1代目として舞台に立たれていた能楽師の方。
代々お能をしているお家に生まれて、ご自身もお能の世界に入られたお囃子の方々。
いろんな境遇の方が集まって1つの舞台ができていました。

お能の舞台自体が純粋に面白かったうえに、
素敵なエピソードを聞けて本当に良かった!

 

まとめ


お土産コーナーにあったお面サンプルをつけるポンちゃん♪

 

  • 私はノリの良さが好きだったので、また観に行きたいです。
  • 観劇の際は事前にストーリーを把握しておくのがオススメです。
    小学一年生のポンちゃんは、
    「話がわからなかったから文楽の方が楽しかった」と言っていました。
    お能はナレーションが無いので、鑑賞前にストーリーを把握してから観た方が
    楽しめると思います。
  • 楽器の音や掛け声が大きいので乳児には向きません。
    未就学児が膝上鑑賞OKだとしても、最初から連れて行かない方がいいです。

 

この日のテーマは
【こどもとたのしむ“お能”の世界】
だったので子連れが多かったけど、
大人だけで来ている人もいました。

このようなこども向けの観劇は
伝統芸能の理解を深めてくれるので、
入門編として初心者にオススメです。

しかもこども向けのものは料金が安い!
今回は大人1,500円、子供500円!

里子
里子

お能の歴史や舞台の工夫を知ったうえで鑑賞できたので、
感覚的に奥行をもって観ることができました。

来月はこどもむけ落語に行ってきまーす!
これまた楽しみです♪

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